「またこの前置きを打っている」。Claude Codeを毎日触っていると、どこかでこの感覚がやってきます。フォーマットの指定、トーンの指定、見てほしい順番。中身はほとんど同じで、差し替えているのは日付や案件名だけです。

カスタムコマンドは、その前置きを/名前という1回の呼び出しに畳む機能です。ただ、思いついた順に増やしていくと、チームで名前がぶつかります。人によって動く中身が変わり、誰の端末で試したかによって結論まで変わります。

この記事は、畳む対象・名前・引数・置き場所という4つの決めごとを順に決める手順と、チームへ配るときの管理の設計までを扱います。素材は公式ドキュメントの仕様で、確かめたのは2026-08-02時点のものです。

こんなふうに調べていませんか

  • 同じ前置きを毎回貼り直していて、そろそろ何とかしたい
  • コマンドは作ってみたが、他の人の端末で同じように動くのか確かめられていない
  • 副作用のある操作を、AIエージェントが会話の流れで動かさないか気になっている

この記事を読み終えたときに手に入るもの

  • 畳む価値のある作業を、繰り返しの多さと変わる部分の大きさで選び分けられるようになります
  • 名前・引数・置き場所を、手戻りの出ない順番で決められるようになります
  • 配る前に自分の端末で確かめられることと、確かめられないことを切り分けられます

結論30秒でわかる、この記事の結論

  • 決めるのは4つだけです。畳む対象・名前・引数・置き場所。この順で決めると、あとから作り直す範囲が小さくなります。
  • 現在の形は.claude/skills/<名前>/SKILL.mdです。旧来の.claude/commands/<名前>.mdも、同じ/名前という呼び出しになります。
  • チームで使うなら、名前が個人用とぶつからないかを先に見ます。ぶつかっていることは、自分の画面には出てきません。
口で言っていたことを、どこへ置くか覚え直すのではなく、置き場所を変えるだけです口で言っていたことを、どこへ置くかいつもの言い方置き換わる先毎回、同じ説明を口にする書いたものを棚へ置いておくその日の分だけ言い直す変わる値だけを呼ぶときに渡す自分の机か、部署の棚か置いた場所で、届く相手が決まる鈴木さん覚え直すのではなく、置き場所を変えるだけです
口で言っていたことを、どこへ置くか — 覚え直すのではなく、置き場所を変えるだけです

聞き役は2人です。若葉さんが言葉の側から、高梨課長が自分の手で動かす側から聞き、鈴木さん(本誌監修)が答えます。

01Claude Codeのカスタムコマンドって、AIエージェントへの前置きを毎回打つのと何が違うんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

コマンドにすると、何が変わるんでしょうか。渡す指示の中身は同じですよね。

鈴木さん
鈴木さんの発言

中身は同じです。違うのは置き場所だと思っています。毎回その場で口にしていたことを、紙に書いて棚へ置いておく。呼ぶときは棚の名前だけで済む、という感じですね。

結論から書きます。

  1. Claude Codeのカスタムコマンドは、.claude/skills/<名前>/SKILL.mdで実装します。旧来の.claude/commands/<名前>.mdも、同じ/名前という呼び出しになります(出典: Claude Code公式ドキュメント「Skills」)。
  2. 決めごとは4つです。畳む対象・名前・引数・置き場所を、この順で決めると手戻りが減ります。
  3. チームで使う場合は、個人用の置き場所と衝突しない名前にしないと、人によって動く中身が変わります。

Claude Codeのカスタムコマンドとは、繰り返す指示を/名前という1回の呼び出しに畳む仕組みです。

では、どこからが畳んでよい前置きなのか。公式ドキュメントは、同じ指示やチェックリストを毎回貼り付けている状態を、コマンド化のきっかけとして挙げています(出典: 同ドキュメント)。CLAUDE.mdの一部が、事実の記述ではなく手順の記述に育ってきた場合も同じ合図です。

AIエージェントに渡す仕事の全体像は、Claude Codeの業務活用|任せる仕事の地図と判断軸4つで整理しています。

02Claude Codeのスラッシュコマンドはスキルに統合されたそうですが、生成AIの設定は書き直しになるんですか?

Claude Codeは、以前カスタムコマンドと呼んでいた仕組みを、スキルという機能へ統合しました(出典: 同ドキュメント)。呼び方が変わっただけで、手元のファイルが壊れるわけではありません。

形を移すかどうかは、持ち物で決まります動くか動かないかの話ではありません形を移すかどうかは、持ち物で決まります動くか動かないかの話ではありません指示文だけで足りる言葉を書いておけば用が足りる呼ぶときの打ち方は変わらないそのままにしておいてよい移す理由が無いなら、手を入れない選択もありますそばに置きたいものがある下書きのひな型を添えたい走らせる小さな道具を添えたい読ませたい資料を添えたい添えたいものが出た日が、移し替える合図になります
形を移すかどうかは、持ち物で決まります — 動くか動かないかの話ではありません

分かれ目は、一緒に置きたいものがあるかどうかです。指示文だけで完結するなら形を変える理由はなく、下書きのひな型や実行スクリプトを添えたくなった時点で、置ける形が違ってきます。

項目.claude/commands/(旧来の形).claude/skills/(現在の形)
ファイル<名前>.md の1ファイル<名前>/SKILL.md を含むディレクトリ
呼び出し名ファイル名から拡張子を除いた名前ディレクトリ名
追加ファイルの同梱不可テンプレート・スクリプト・参考資料を同じディレクトリに置ける
フロントマター主要項目が使える同じ項目が使える(supporting filesへの参照は本文に書く)
今後も動くか動く(出典: 同ドキュメント)現在推奨されている形式

.claude/commands/deploy.md.claude/skills/deploy/SKILL.mdは、どちらも/deployを作ります(出典: 同ドキュメント)。書き直しの緊急性はありません。ただし、テンプレートやスクリプトを同梱したいときは、スキル形式でしか実現できません。

本記事は以降、現在推奨されている.claude/skills/の形式で説明します。.claude/commands/を使う場合も、フロントマターの項目はほぼ共通です。

この章のまとめ

形式の違いは、動くか動かないかの違いではありません。同じ場所に何を一緒に置けるかの違いです。

03カスタムコマンドを作る前に、AIエージェントが動く環境の何を確かめるんですか?

検証環境は、claude-opus-5・Claude Code v2.1.x・macOS 15・2026-08-02検証です。着手前に確かめるのは次の3点です。

  • バージョン:機能追加はバージョンで区切られます。複数コマンドを連続で呼び出す機能はv2.1.199以降の対応です(出典: 同ドキュメント)。
  • 置き場所の候補:個人用は~/.claude/skills/、プロジェクト用は.claude/skills/です。どちらにするかは後の章で決めます。
  • 信頼設定:プロジェクトの.claude/skills/に書いたallowed-toolsは、ワークスペース信頼ダイアログの承認まで効きません(出典: 同ドキュメント)。社外から受け取ったプロジェクトでは、ここを飛ばさないようにします。
見落としが表に出るのは、いつどの画面か作っている最中の画面には、何も出ません見落としが表に出るのは、いつどの画面か作っている最中の画面には、何も出ませんその1使いたい機能が入った版か分かるのは、書き終えて呼んだあとその2自分だけか、この案件だけか分かるのは、他の人へ渡したあとその3受け取った案件を信頼済みか分かるのは、実行のたび聞かれるとき鈴木さんどれも、書けてしまうんです。書けたことは確かめた証拠になりません
見落としが表に出るのは、いつどの画面か — 作っている最中の画面には、何も出ません

3点に共通するのは、見落としても、その場では何も起きないことです。バージョンが足りなければ書き終えてから分かり、信頼の承認が済んでいなければ実行のたびに確認を求められます。作っている最中の画面には、どれも出てきません。

04どの作業をカスタムコマンドに畳むと、AI活用が続くんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

作り方は分かりました。ただ、何から作ればいいのかが分かりません。

鈴木さん
鈴木さんの発言

直近1〜2週間を振り返って、同じ指示を2回以上貼り直した作業を書き出すところから始めています。思いつきで作ったものは、たいてい二度と呼ばれないので。

ここからは、毎週の進捗レポートの下書きを例に、4つの決めごとを順に決めます。まず、畳む対象です。

  • 入力:直近1〜2週間で、同じ指示を2回以上貼り直した作業を書き出す
  • 確認:指示の大部分が毎回同じで、変わるのは日付や対象名など一部の値だけか

「毎週金曜に進捗レポートの下書きを頼む」作業は、フォーマットとトーンの指示が毎回同じで、変わるのは対象期間だけです。この条件を満たす作業が候補になります。

候補が集まるのは、右上ではありません呼ぶ頻度だけで選ぶと、外します候補が集まるのは、右上ではありません呼ぶ頻度だけで選ぶと、外しますここから畳む同じ文面を貼り直しているものが入るその都度、人が組み立てる判断や交渉が混ざっているもの手が空いたら畳む効き目は小さいが、書いておいて損はない畳んでも呼ばれない形も回数も定まっていない上:呼ぶ回数が多い / 下:たまにしか呼ばない左:中身がほとんど動かない / 右:毎回作り直している
候補が集まるのは、右上ではありません — 呼ぶ頻度だけで選ぶと、外します

2軸に置き直すと、箇条書きでは見えないものが出てきます。繰り返しが多くても、毎回変わる部分が大きい作業は候補にならないということです。畳めるのは、変わらない部分が大半を占めている作業だけです。

回数の多さから選ぶと、判断や交渉が混ざった作業まで入ってきます。見るのは呼ばれる頻度ではなく、毎回そのまま使える文面の割合です。

この章のまとめ

候補は「よくやる作業」ではありません。中身がほとんど動かない作業です。

05カスタムコマンドの名前は、AIエージェントが取り違えないようにどう決めるんですか?

対象が決まったら、名前です。

  • 入力:候補の作業を1〜2語の動詞的な名前にする
  • 確認:~/.claude/skills/.claude/skills/の両方に、同じ名前が無いか

公式ドキュメントの例はdeployfix-issuecommitのように動詞的な表現です(出典: 同ドキュメント)。ここではreport-draftとします。呼び出し名はディレクトリ名で決まり、nameは表示ラベルを変えるだけです(出典: 同ドキュメント)。

mkdir -p .claude/skills/report-draft
重なった面積が、そのまま事故になります重なっていること自体は表示されません重なった面積が、そのまま事故になります重なっていること自体は表示されません自分だけの棚みんなの棚どの案件でも出てくる/自分で入れた覚えがあるこの案件でだけ出てくる/配るつもりで入れた同じ呼び名同じ呼び名 : 手元では思ったとおりに動く / 他の人の画面でだけ中身が違う考える時間より、両方を開いて見る時間のほうが短く済みます。
重なった面積が、そのまま事故になります — 重なっていること自体は表示されません

重なった部分が、そのまま事故の面積になります。やっかいなのは、重なっていること自体が自分の画面には出ないことです。良い名前を考える時間より、両方の棚を開いて見る時間のほうが短く済みます。

この章のまとめ

名前を決める作業は、すでにある名前を見る作業です。思いつく順番と、確かめる順番は逆になります。

06Claude Codeのカスタムコマンドに引数を渡すと、AIエージェントには何が届くんですか?

若葉さん
若葉さんの発言

引数というのは、コマンドのうしろに付ける文字のことですか。

鈴木さん
鈴木さんの発言

そうです。差し替えたい部分だけを、呼ぶときに渡す仕組みですね。書き方が何通りかあって、渡したい値の数で選び分けます。

書き方動作向く場面
$ARGUMENTS渡した文字列全体に展開される対象期間や案件名など、1つのまとまった値を渡す
$ARGUMENTS[N] / $N0始まりの位置引数($0が1番目)複数の値を順番で渡す
arguments:フロントマター+$name名前付きの位置引数引数の意味を本文で読みやすくしたい
---
name: report-draft
description: 週次進捗レポートの下書きを作る
argument-hint: [対象期間]
disable-model-invocation: true
---

$ARGUMENTS の期間について、進捗レポートの下書きを作成する:

1. 完了したタスクを箇条書きにする
2. 遅延しているタスクと理由を書く
3. 来週の予定を3行以内でまとめる
値が増えると、負担は呼ぶ側へ移ります書き方の違いは、数の違いです値が増えると、負担は呼ぶ側へ移ります書き方の違いは、数の違いですひとまとまりで渡す区切らずにそのまま渡す受け取る先はひとつだけ呼ぶ人は順番を覚えなくてよい渡したいものがひとつなら、これで足ります並べて渡す並び順が意味を決める呼び名を付けると読み手に伝わる区切り方は呼ぶ側の書き方しだい増えるほど、取り違えの余地も一緒に増えます
値が増えると、負担は呼ぶ側へ移ります — 書き方の違いは、数の違いです

書き方が分かれる理由は、渡す値の数です。値が増えるほど、順番を覚えておく負担は呼ぶ側へ移っていきます

07カスタムコマンドの引数の書き方を選ぶとき、AIエージェントに渡る文はどこが入れ替わるんですか?

書き方を決めたら、実際に渡る文がどう変わるのかを見ておきます。

/report-draft 2026年8月第1週と打つと、$ARGUMENTSの部分が入力どおりに置き換わってClaudeへ渡ります(出典: 同ドキュメント)。

入力:/report-draft 2026年8月第1週

Claudeが受け取る内容:
2026年8月第1週 の期間について、進捗レポートの下書きを作成する:
1. 完了したタスクを箇条書きにする
2. 遅延しているタスクと理由を書く
3. 来週の予定を3行以内でまとめる
打った文字は、どこで入れ替わるのか入れ替わる場所は、ひとつだけです打った文字は、どこで入れ替わるのか入れ替わる場所は、ひとつだけです1呼び名のうしろに書く差し替えたい部分を添える2目印を探す書き手が置いておいた場所3その場所に入る打った文字がそのまま座る4できあがった文が届く受け取る側は差し替えを知らない鈴木さん目印を置き忘れると、どこへ座るかも決まってしまうんです
打った文字は、どこで入れ替わるのか — 入れ替わる場所は、ひとつだけです

たどってみると、置き換えの起きる場所が1か所しかないことが分かります。書き手が$ARGUMENTSを置いた位置に、渡した文字列がそのまま入る。裏を返せば、書き手が位置を指定しなかったときに値が入る場所も、あらかじめ決まっているということです

複数語の値を1つの位置引数として渡すときは、引用符で囲みます(出典: 同ドキュメント)。

08カスタムコマンドの置き場所で、AI導入を進めたチームの誰の設定が動くかが変わるんですか?

最後に置き場所です。候補は次のとおりです。

置き場所パス適用範囲
個人用~/.claude/skills/<名前>/SKILL.md自分の全プロジェクト
プロジェクト用.claude/skills/<名前>/SKILL.mdこのプロジェクトのみ(Gitで共有)
プラグイン<プラグイン>/skills/<名前>/SKILL.mdプラグインを有効化した範囲
エンタープライズ管理者のmanaged settings経由組織全体

(出典: 同ドキュメント)

同じ名前が複数の階層にあるときは、エンタープライズ・個人・プロジェクトの順で優先されます(出典: 同ドキュメント)。

広く覆うものほど、上から勝ちます配るつもりのものが、いちばん下にいます広く覆うものほど、上から勝ちます配るつもりのものが、いちばん下にいます会社ぜんぶに効く(最上段)管理する側が置く。個人では動かせない自分のどの案件にも効く(中段)手元では、こちらが先に出てくるこの案件だけに効く(土台)みんなへ届くが、上に同じ呼び名があると負けるだから、手元で試した結果は他の人の結果になりません。
広く覆うものほど、上から勝ちます — 配るつもりのものが、いちばん下にいます

積み上げると、表の並びとは別の関係が出てきます。覆う範囲が広いものほど、優先されるという向きです。組織全体に効くものが、自分の全プロジェクトに効くものより強い。そして、このプロジェクトだけに効くものは、いちばん下に置かれます。

チームへ配るつもりで作ったプロジェクト用が、いちばん弱い側にいるということです。だから、自分の端末に同じ名前の個人用があると、そちらが動きます。この順番を知らないと、自分の端末では個人用が動き、チームでの動作を確認できません。

09Claude Codeのカスタムコマンドをチームで共有するとき、生成AIの設定はどれをGitに入れるんですか?

高梨課長
高梨課長の発言

チームに配るとなると、Gitへ何を入れるかも決めないといけませんね。

鈴木さん
鈴木さんの発言

そうですね。共有する本体と、個人の設定を分けるところからです。個人の設定まで一緒に配ると、他の人の画面が本人の知らないうちに変わってしまうので。

まず、.claude/skills/はチームで共有する本体なのでコミットします。.claude/settings.jsonも、チームで揃えたい許可ルールの置き場所としてコミット対象です。

一方.claude/settings.local.jsonは個人設定用です。Claude Codeはここへ保存する際、未設定なら自動でgitの除外リストへ追加します(出典: 同ドキュメント「Settings」)。

副作用のある操作(デプロイ・送信など)を含むコマンドにはdisable-model-invocation: trueを付けます。Claudeが会話の流れだけで自動実行しないようにするためです(出典: 同ドキュメント「Skills」)。人が/名前と打ったときだけ動く設計は、送信や公開の直前で人の判断を挟むAIエージェントの承認ゲートと同じ考え方です。

棚に出すものと、引き出しにしまうもの道具の貸し借りと同じ分け方です棚に出すものと、引き出しにしまうもの道具の貸し借りと同じ分け方です道具でいうと設定でいうと部署の共有棚に並べるみんなで使う本体は共有へ入れる棚の使い方を貼り出す揃えたい許可のきまりも共有へ入れる自分の引き出しにしまう手元の好みは共有から外れる送信ボタンは自分で押す副作用のあるものは手で呼ぶ専用にする
棚に出すものと、引き出しにしまうもの — 道具の貸し借りと同じ分け方です

分け方そのものは、道具の貸し借りと変わりません。みんなで使うものは棚に出し、自分の都合で変えたものは引き出しにしまう。配る前に、この線を引いておきます。

10チーム全員がカスタムコマンドの実行でAIエージェントに毎回許可を聞かれないようにするには、どこへ書くんですか?

配る本体が決まったら、次は許可の置き場所です。

チーム全員が実行のたびに許可を聞かれたくない場合は、.claude/settings.jsonに許可ルールを書くか、allowed-toolsをコマンドのフロントマターに書きます。許可ルールの基本形はToolまたはTool(指定子)です(出典: 同ドキュメント「Permissions」)。スキル単位ではSkill(名前)Skill(名前 *)という書き方も使えます(出典: 同ドキュメント「Skills」)。配分の考え方そのものはClaude Codeの権限設定|AIエージェントに任せる範囲と3列の配分で扱っています。

設定場所効果の範囲向く場面
SKILL.mdのallowed-toolsそのコマンドを呼び出したターンだけコマンド固有の操作だけ許可したいとき
.claude/settings.jsonの許可ルールセッション全体・チーム共有チーム全員が同じ許可を毎回聞かれたくないとき
skillOverrides.claude/settings.local.json自分の一覧表示のみ使わないコマンドを自分の/一覧から隠したいとき
配る前に、この順で開いて見ますどれも配ったあとでは直しにくくなります配る前に、この順で開いて見ますどれも配ったあとでは直しにくくなりますみんなで使う本体を、共有へ入れたか入れ忘れると、手元でしか動かない揃えたい許可のきまりも、共有へ入れたか抜けると、人によって聞かれる回数が変わる手元の好みが、共有へ紛れ込んでいないか紛れると、他の人の画面が勝手に変わる取り消せない操作を、手で呼ぶ専用にしたか話の流れだけで動く余地を残さない
配る前に、この順で開いて見ます — どれも配ったあとでは直しにくくなります

自社では複数のAIエンジンで同じ定義を使うため、.agents/skills/を中立の正本、.claude/skills/をClaude実行用のミラーとして運用しています。2026-07-28の実測では、両者は59本で一致しています。エンジンが1つならここまでの分離は不要ですが、コマンドが2桁を超えたら正本を先に決めておくと管理が崩れにくくなります。

11AIエージェントの運用でカスタムコマンドがつまずくのは、どの3か所ですか?

  1. 個人用と同じ名前でプロジェクト用を作ってしまう:優先順位は個人が勝つため、自分の端末では気づけません(出典: 同ドキュメント「Skills」)。他のメンバーだけがプロジェクト用で動く状態になります。名前を決める前に、自分の~/.claude/skills/を確認します。
  2. $ARGUMENTSを書き忘れる:渡した値はSKILL.mdの本文末尾に追加されるだけです(出典: 同ドキュメント)。意図した位置に値が入らず、指示の途中が空欄のまま残ります。
  3. 副作用のあるコマンドにdisable-model-invocationを付け忘れる:descriptionが一致すると、Claudeが自動で読み込みます。送信・公開・削除を含むコマンドは、人が明示的に呼び出す設計にします。
気づく人が、自分か他人かで分かれます直す手間は同じでも、順番が違います気づく人が、自分か他人かで分かれます直す手間は同じでも、順番が違います誰かの報告で知る「動かない」と言われて初めて知るどこが原因かを本人から聞き出す相手の手を止めたまま直すことになる手元では、ずっと正常に見えていました配る前に自分で見る呼び名が空いているかを先に見る目印を置いたかを読み返す手で呼ぶ専用にしたかを見る足すのは一行です。足せる時機が配る前にしかありません
気づく人が、自分か他人かで分かれます — 直す手間は同じでも、順番が違います

3つに共通するのは、症状の出る場所が自分の手元ではないことです。だから気づくのは大抵、誰かが「動かない」「勝手に動いた」と報告したあとになります。いずれも設定を1行加えるだけで防げますが、その1行を足す機会は配る前にしかありません。

12カスタムコマンドが設計どおり動いていると、AI活用の現場では何を見て判定するんですか?

次の4点で判定します。

  1. /名前と打ってから、想定した前置きどおりの指示がClaudeに渡っているか
  2. 引数を渡したとき、$ARGUMENTS$1などが意図した位置に置き換わっているか
  3. disable-model-invocation: trueを付けたコマンドが、関連する話題を話しても自動では動かないか
  4. チームメンバーの端末でも、同じ名前のコマンドが同じ内容で動くか(個人用との衝突がないか)
確かめる順番には、境目があります最後だけ、自分の端末では終わりません確かめる順番には、境目があります最後だけ、自分の端末では終わりません1呼んでみて、思ったとおりの指示が届くかここは自分の画面だけで分かる2渡した文字が、狙った場所に入っているかここも自分の画面だけで分かる3話題に触れただけでは動かないかここまでが手元で終わる範囲4他の人の端末でも、同じ中身が動くかここだけは、人に頼まないと確かめられない
確かめる順番には、境目があります — 最後だけ、自分の端末では終わりません

並べてみると、境目がひとつあります。前の3点は自分の端末で終わりますが、最後の1点だけは他の人の端末が要るということですここを飛ばすと、確認したつもりのまま配ることになります。

4点をすべて満たせば、そのコマンドは設計どおりに動いています。1つでも外れる場合は、名前を決めた段階か、置き場所を決めた段階まで戻って確認します。

13よくある質問

既存の.claude/commands/ファイルは、書き直さないと使えなくなりますか

書き直す必要はありません。.claude/commands/<名前>.mdは引き続きそのまま動作し、フロントマターの項目もほぼ共通です(出典: Claude Code公式ドキュメント「Skills」)。呼び出し名も変わらないので、チームの手順書を差し替える作業も発生しません。書き直しを検討するのは、テンプレートやスクリプトを同じ場所へ置きたくなったときです。

コマンドをClaudeが勝手に実行してしまうことはありますか

disable-model-invocation: trueが無いと、descriptionが会話に一致した時点でClaudeが自動で読み込みます(出典: 同ドキュメント)。副作用のある操作は、このフィールドを付けて手動呼び出し専用にします。判断が要る操作かどうかで迷ったら、実行したあとに取り消せるかどうかで見てください。取り消せないものは、人が打ったときだけ動く側へ寄せます。

個人用にもプロジェクト用にも同じ名前のコマンドがあると、どちらが動きますか

個人用が優先されます(出典: 同ドキュメント)。チームに配布する目的でプロジェクト用を作る前に、自分の~/.claude/skills/に同じ名前が無いかを確認します。困るのは、この状態が自分の端末では正常に見えることです。手元では期待どおりに動き、他のメンバーの端末でだけ別の中身が動きます

引数を渡し忘れて実行するとどうなりますか

arguments:で名前を付けた引数は空文字列に展開されます。$1のような位置引数は、対応する値が無いとその文字列のまま本文に残ります(出典: 同ドキュメント)。どちらもエラーにはならず、指示の一部が欠けたまま処理が進みます。渡し忘れに気づくのは出力を読んだときなので、argument-hintで何を渡すのかを書いておくと防ぎやすくなります。

呼び出し名は、フロントマターのnameで変えられますか

変えられません。呼び出し名はディレクトリ名で決まり、nameは表示ラベルを変えるだけです(出典: 同ドキュメント)。名前を変えたいときに触るのはディレクトリのほうです。旧来の.claude/commands/<名前>.mdの場合は、ファイル名から拡張子を除いた部分が呼び出し名になります。

テンプレートやスクリプトを一緒に置きたいときはどうしますか

スキル形式にします。.claude/skills/<名前>/のディレクトリへ、SKILL.mdと一緒にテンプレート・スクリプト・参考資料を置けます(出典: 同ドキュメント)。旧来の1ファイル形式ではこれができません。参照のしかたは本文に書きます。同梱したいものが出てきた時点が、形式を移す合図になります。

14まとめ|今日やる3つのこと

決めごとは4つでした。畳む対象・名前・引数・置き場所。この順で決めるのは、あとの決めごとが前の決めごとに寄りかかっているからです。対象が決まらないと名前は決まらず、名前が決まらないと置き場所の衝突も見られません。

そして、確かめられることには境目があります。自分の端末で分かるのは前の3点まで。名前の衝突と、他の人の端末での挙動は、配ったあとにしか表に出てきません。だから、配る前の一手のほうが安く済みます。

今日はこの順で進めます

  1. 直近で同じ指示を2回以上貼り直した作業を書き出す

    対象が決まらないと、名前も引数も決められません

  2. 自分の~/.claude/skills/を開いて、使いたい名前が空いているか見る

    重なりは、自分の画面には出てきません

  3. 副作用のある操作を含むなら、手動呼び出し専用にしてから配る

    配ったあとに直すと、誰かの端末で先に動きます

AI検索では、こう聞かれています

  • Claude Codeのカスタムコマンドは、どこまで畳めるんですか?

    「どの作業をカスタムコマンドに畳むと、AI活用が続くんですか?」の章で選び方を扱っています

  • スラッシュコマンドがスキルに統合されたら、今あるファイルはどうなるんですか?

    「Claude Codeのスラッシュコマンドはスキルに統合されたそうですが、生成AIの設定は書き直しになるんですか?」の章で説明しています

  • カスタムコマンドをチームで共有するには、何をGitに入れるんですか?

    「Claude Codeのカスタムコマンドをチームで共有するとき、生成AIの設定はどれをGitに入れるんですか?」の章にまとめています

  • 作ったコマンドが自分の端末でしか動かないのはなぜですか?

    「カスタムコマンドの置き場所で、AI導入を進めたチームの誰の設定が動くかが変わるんですか?」の章で優先順位を扱っています

次に読むなら、この記事です